4月2018

〜不易流行の実践とさらなる発展を目指して〜

2018/04/03 :ご挨拶

一般財団法人   新潟経済社会リサーチセンター   理事長    曽山 稔

平素は、新潟経済社会リサーチセンターの活動にご高配を賜りお礼申し上げます。

来る4月2日に弊財団はお蔭様をもちまして設立45周年という一つの節目を迎えます。

昭和48年(1973年)に、株式会社第四銀行がその創立100周年記念事業の一環として寄付した基金に基づき設立されて以来、今日まで財団としての客観的・中立の視点を持って、地域の経済・産業、社会面における調査研究に取り組んでまいりました。これからも皆様のご期待にお応えできますよう、信頼していただける存在を目指して努めてまいります。よろしくご指導のほど、お願い申し上げます。

さて、45年前の弊財団設立当時の経済、社会環境から半世紀近く経過した今日までに本県を取り巻く環境は大きく変貌いたしました。交通インフラをとってみても、新潟空港の国際線就航、上越新幹線の開業、関越自動車道の全線開通、北陸新幹線開業、などにより、人と物の流れが大きく変わりました。少子化・高齢化は全国に先駆けて進み、労働人口の減少や経済成長への影響を懸念する声は大きく、一方で家族の形態も大きく変化・多様化するなど、結果、首都圏等への若者の流出は歯止めがかからず、さらなる人口減少の進展が懸念されています。

求められるのは、地域が首都圏や近隣県と競争するだけでなく、時代の潮流を読みながら共に力を合わせることで変化し続ける経済・産業、社会において産業資源や技術力、人材資源などにおける潜在力を引き出し産業競争力の向上を実現していくことであります。そのためには、時代が変わっても「不易」という変わらない本質を見据えた上で、「流行」としての新しい時代の風を読み、自ら変化していくことで未来を語っていかなければなりません。

これからも、役職員一同、絶えず変化を肌で感じながら変化に対応しつつ新たな時代に向かって進化し続けることで来るべき変化の予兆を把握し、皆様の羅針盤となって邁進したいと存じます。

皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

(そやま みのる)

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日本ハム・栗山監督は、なぜ清宮を「幸太郎」と呼ぶのか?

2018/04/03 :青空 青島 青い論

青島 健太(あおしま けんた)スポーツライター&キャスター1958年生、新潟市出身。1985年ヤクルトスワローズに入団、5年間プロ野球選手として活躍。現在、スポーツライター及びテレビキャスターとして活躍中。

母方の祖母である本間菊枝の葬儀で、新潟市南区白根「高念寺」のご住職が会葬者を前におっしゃった。

「故人を偲ぶとともに、この機会にみなさまの名前をもう一度見直してみてください。こんなふうに育って欲しい。そこにはあなたが生まれたことを誰よりも喜んでいる方々の思いが込められています」

「健太」という名前は、菊枝の夫、祖父の本間七郎治(明治生まれ)が命名したと両親から聞いた。妹の名前は「康子」。二人合わせて「健康」というのだから、これは分かりやすい。おかげ様で兄妹とも今日まで大病もせず、健康が取り柄で生きてきた。有難い名前をもらったことに感謝しかない…。

と、言いたいところなのだが、命名に関する新事実が発覚したのは、当方が30代の頃だった。万代橋の近く「流作場」で生まれ育った七郎治が、「新潟古老百話」という本に書き残した文章に、こんな件(くだり)があったのだ。

「昔、万代橋の袂(たもと)に『健太車屋』という威勢のいい店があって…」

車屋とは、今のタクシーか運送業か?きっと若い衆が人や荷物を元気いっぱいに運んでいたのだろう。もしかすると祖父は、この店の屋号から「健太」という名前を取ったのか。いや、そうに違いないと思った。

だとすると、そこに込められた思いは、元気いっぱいに大きな荷物を運ぶこと。なるほど野球のトレーニングで、下半身を鍛えるために、古タイヤを引っ張る練習をたくさんすることになったわけだ。

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設立45周年にあたって

2018/04/03 :ご挨拶

一般社団法人    新潟県商工会議所連合会       会頭 福田 勝之

この度、一般財団法人新潟経済社会リサーチセンターが、めでたく設立45周年を迎えられましたことを心からお喜び申し上げます。

また、常日頃、貴センターにおかれましては、県内各地商工会議所の事業活動に対して、格別のご理解とご支援を賜り、誠に有難うございます。

貴センターは、昭和48年4月に設立以来、新潟県の経済・産業等の課題について調査研究を進め、その結果を踏まえた提言等を行うなど、本県経済の発展と活性化に大きく貢献してこられました。これもひとえに、曽山理事長をはじめ、歴代役職員の皆様のご努力の賜物であり、心から敬意を表する次第です。

さて、平成26年に国が主唱した地方創生の名のもと、ここ数年、全国各地そして本県においても様々な取り組みが展開されておりますが、いかにして首都圏をはじめとする大都市への人材流出を減らしていくのか、そのためどのようにして働く先を増やし、雇用を守っていくのか、まさに今が正念場だと認識しております。

既存の地域資源をフルに活用する、即ち、従来の取り組みを一歩進める形で、隠れた地域の宝を掘り起こし、それを磨き上げ、幅広く発信していくことが、本県地域経済の活性化につながっていくと考えます。

こうした取り組みを推進するべく、新潟商工会議所の提言・要望活動の根幹をなす政策委員会の委員長に曽山理事長からご就任いただいているほか、県内各地の商工会議所においても地方創生に向けた地域活性化や中小企業振興等に関する調査事業などで、貴センターから多大なご協力をいただいておりますことに改めて感謝申し上げます。

貴センターにおかれましては、本県経済の一層の発展に向け、従前以上に専門的な知識と情報収集力、情報発信力を存分に発揮していただき、我々県内商工会議所はもとより、広く関係機関の良きパートナーとして、引き続き、お力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

結びに、新潟経済社会リサーチセンターの今後ますますのご発展をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。

(ふくだ かつゆき)

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第25回

2018/04/02 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

教室のBGM

30代の頃、私はパソコン教室を経営していました。その時に気が付いたのですが、あるものが無いと教室に居る生徒の声が小さくなり、あるものが有ると生徒の声が大きくなり、しかも質問が増えることが分かりました。そのあるものとは何か?

…それはBGMです。

当時、私が授業を担当する時にはいつも教室内ではFMラジオを小さな音量で流していました。ある時、アルバイトのインストラクターが授業の途中で教室に入ってきて何の気なしにそのラジオのスイッチを切りました。私はそのまま授業を行ったのですがなぜかいつもより教室の活気が無いように感じました。そして、生徒からの質問があまりありませんでした。その時は「今日は何か変だな?」と思っていただけでしたが、その後も何度かラジオのスイッチを消した時にはやはり教室が静かになることに気づきました。

人は静まり返ったなかでは、声を出しにくくなるのです。あなたも、しーんと静まり返った緊張感が漂う会議室やレストランにいて、なんだか声を出しにくい雰囲気を経験したことがあるはずです。その気持ちです。

私はその時の経験があるので今では講演に行くときには必ず携帯型デジタル音楽プレイヤーを持参します。そして、開演前からずっと会場でBGMを流しています。やはりBGMが流れている時とそうでない時では会場内の雰囲気が変わります。

BGMが無いと会場内は比較的静かです。大きな会場では知らない人同士が隣に座ることも多いので会話もあまりありません。しかし、そんな会場でもBGMを流していると不思議と隣の人同士で話をする人があらわれて場の空気が徐々に和み始めます。

さらに、開演30分前、20分前、10分前、5分前になると私は徐々にBGMのボリュームを少しずつ大きくします。すると不思議なことにその音量に比例して会場内での話がどんどん増えてきて、しかもその話し声が大きくなるのです。

あなたもアーチストのライブ会場で開演直前になると館内で流れていたBGM音量が徐々に大きくなり、自分の気持ちがどんどん高揚していくことを経験したことがあるかもしれません。

このようにBGMというのは人の感情や行動に少なからず影響を与えているのです。ということは店内や社内でもBGMの影響が出るのではないでしょうか?

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地域力向上に向けて

2018/04/02 :観光イノベーションで地域を元気に

株式会社 井門観光研究所 代表取締役  井門 隆夫(いかど たかお)氏

─鳥羽商工会議所の取り組み─

1.商工会議所による観光地活性化

三重県鳥羽市。志摩半島北東部に位置する観光の町は、風光明媚なリアス式海岸に囲まれ、そこかしこに牡蠣筏が浮かぶ。伊勢海老やアワビの漁獲高も多く、海鮮料理を目当てに、水族館、真珠島見学や伊勢神宮参拝を兼ねて宿泊する団体客も多い。というか、多かった。ところが、時代は変わり、一世を風靡した団体客は消え、負債を抱えて休廃業する旅館も目立つようになってきた。ピーク時には700万人いた観光入込客数は400万人に、100万人いた真珠島の入場者も20万人まで減少した。

代わりに増えたのが個人客。個人客が日々訪れ、今や市内で水族館に次ぐ入込数を誇るのが「神明神社」だ。神明神社は鳥羽市の東部「相差(おうさつ)」地区の鎮守社だが、その一角に「石神さん」と呼ばれる小さな祠がある。その祠は海女が信仰し、漁に出る前に安全を祈願して石ころを入れたお守りを腰に下げたことから「女性の願いを一つだけ叶えてくれる」社として、噂が広まった。そして、今では立派になった神社に、多くの女性が参拝し、お守りを求めていくようになった。個人客は「自分自身のご利益につながる物語」を求めている。

仕掛けをしているのは、鳥羽商工会議所だ。黒子として地域の事業者を束ね、一般社団法人相差海女文化運営協議会を組成し、町内会や漁協、観光協会とも連携しながら、海女文化を保全・継承している。海女が採ってきた魚介を囲炉裏でもてなす「相差かまど」、石神さんの参道にあった古民家を再生したカフェ「五左屋」などを運営し、観光まちづくりを推進するDMO候補法人にも登録した。

中小事業者の経営について熟知する商工会議所が地域再生に深く関わり、観光地活性化を主導していることがポイントだ。これまでの観光地活性化は、観光協会や旅行会社の誘客プロモーションに依存していた面がある。しかし、それでは、旅行会社への営業力があり、価格競争力のある旅館に需要が偏り、民宿などの小規模事業者は後手に回ることが多かった。

ところが、相差では民宿のような小さな宿が元気いっぱいなのだ。その背景には、商工会議所の小規模事業者へのハンズオン支援が隠れている。

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第13回 上海/バンコク

2018/04/02 :海外現地レポート

上海     第四銀行上海駐在員事務所

春節期間中の中国の旅行動向

中国国家観光局が発表した「2018年春節期間中(2月15日~21日)の前半4日間の速報」によると、春節前半4日間(15日~18日)の中国国内の旅客受入件数は、約2.9億人となり前年同期比15.3%増となりました。また、この期間に発生した観光収入は、3,527億元となり前年同期比11.6%増となりました。観光局では、今年の春節期間中の旅行関連消費が堅調に推移している理由として「家族旅行」が中国の消費者の間に定着してきたためだと分析しています。今回は「春節期間中の中国の旅行動向」を通じて、「中国の消費者が旅行に求めるものの変化」「日系企業・自治体のビジネスチャンス」について考えてみたいと思います。

春節は旧暦の正月です。中国では春節を家族で一緒に過ごす習慣が残っています。これまで春節というと実家へ帰省し家族で過ごすのが一般的でしたが、近年では老人から小さい子供まで家族総出で旅行に出かけ、日常の疲れを癒す家族が増えてきました。中国は国土の広い国です。同じ季節でも地域ごとに気候が異なります。「寒冷な北の地域で雪を体験」「温暖な南の地方で厳しい寒さから逃れる」というように気候の違いを楽しむ旅行に人気が集まっています。

中国人の旅行者の関心が「モノ消費」から「コト消費」に変化しているのは既に日本でも報道されているとおりです。さらに、今年の春節の旅行動向から新しい動きがみられます。中国国家観光局が発表した今年の春節の旅行トレンドをまとめると以下のとおりです。

これまで春節、国慶節などの長期休暇に集中していた国内外への旅行が、有給休暇を活用して時期を分散して行なうパターンへと変化している。また、今冬の注目の旅行プランはウィンタースポーツを楽しめる温泉リゾート地への旅行などです。個人ツアーの旅行者が中心となったため、これまでの様に旅行代金を重視するだけでなく、予算の範囲内で宿泊先・食事の質、自分達の興味・関心を満たす体験プランを選びたいなど、旅行者の求めるツアープランの水準が上がってきています。

中国国内でウィンタースポーツに注目が集まっているのは、今年の春節期間中に韓国のピョンチャンで冬季オリンピックが開催されたことに加え、次回2022年の冬季オリンピックが北京で開催されるため、国をあげてスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツの普及に力を入れていることがあります。

新潟県は「温泉」「雪」などの観光資源に恵まれた土地です。しかし、これらの観光資源は日本国内での知名度が十分あるため、外国人旅行者の受入体制の整備を積極的に行なってきたとはいえないのが現状ではないでしょうか。中国でウィンタースポーツが盛り上がるなか、改めてPRに力を入れるべきタイミングかもしれません。

(柄澤 雄)

 

 

 

 

 

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2018年度上期のマーケット 適温経済の夢破れ、後半には大転換も

2018/04/02 :マーケットレポート

第一生命経済研究所   首席エコノミスト   嶌峰 義清(しまみね・よしきよ) 氏

※ 本稿は、2018年3月1日現在で執筆されたものです。

1.2017年度下期の市場振り返り

2017年度下期のマーケットを振り返ると、世界的な景気拡大傾向が一層強まっていくなかで、前半は株式市場では記録的な上昇となったものの、後半にはインフレ懸念の台頭で記録的な下落となるなど、大きく様相が変わる事態となった。

下期前半(2017年10月~12月)のマーケットは、北朝鮮問題などのリスク材料がやや後退するなかで、世界的な景気の拡大基調の強まりを囃す展開となった。株価の上昇出遅れ感が強かった日本では、日経平均株価が16営業日連続で上昇、それまでの過去最長記録(14日)を更新した(図表1)。11月には、バブル時につけた過去最高値(38,957.44円)から、リーマン・ショック時につけたバブル崩壊後の最安値(6,994.90円) までの下落幅の半値水準(22,976.17円)を超えた。株式市場関係者の間では「半値戻しは全値戻しに繋がる」という見方があり、先行きに対する楽観論が一層強まり、2018年末には日経平均株価は3万円に達するとの見方も出てきた。

世界的な株高は、年が改まった1月も続いたが、2月に入ると雰囲気は一変した。1月分の米国の雇用統計で、時間あたり賃金の上昇率が市場予想を大幅に上回り、リーマン・ショック後では最大の伸びとなったことが明らかとなった。賃金の上昇ペースが加速していけば、やがて物価の押し上げに繋がる可能性が高い。これにより、FRBの利上げが加速して景気に悪影響が及ぶのではないかという懸念が台頭したことがきっかけだ。その後、NYダウは一日で1,000ドル以上の値下がりを2回記録したが、これは一日での最大下落幅記録を更新するものとなった。

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新潟中央水産市場株式会社

2018/04/02 :探訪

リスクを恐れず時代の変化に対応することで成長を続ける新潟中央水産市場株式会社

本業である仲卸の先行きが厳しさを増すなか、川上の水産加工や川下の小売・飲食へと業容を拡大している新潟中央水産市場株式会社。新しいことへ挑戦を続ける、藤田社長からお話をうかがいました。

代 表 者 藤田 普

所 在 地 新潟市江南区

創  業 1904年

社 員 数 90名

資 本 金 6,400万円

事業内容 水産物・魚介類仲卸、小売、加工、飲食店

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