酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

今すぐできる選りすぐりのアイデア 第32回

2018/11/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

アル・パチーノの営業力

『摩天楼を夢見て』…これは私の好きな映画の1本です。

主演はアル・パチーノ。脇役にジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス、ケヴィン・スペイシー、アラン・アーキンという豪華な顔ぶれ。

映画はニューヨークの不動産会社で働く4人のセールスマンのお話。

かつてはナンバーワンの営業マンだったけれど今では落ち目のレーヴィン( ジャック・レモン)、愚痴ばかりこぼしている営業成績の悪いモス(エド・ハリス)とアーロナウ(アラン・アーキン)、そして営業成績がダントツトップのリッキー・ローマ(アル・パチーノ)が4人のセールスマンとして登場します。

映画のなかで営業成績がふるわないレーヴィンとモス、アーロナウの3人は見込み客に必死に電話をかけてセールスをしますが全然契約が取れません。

一方、アル・パチーノが演じるトップセールスマンのリッキー・ローマはバーで酒を飲みながら、カウンターに隣り合わせたお金を持っていそうな見ず知らずの相手に酔ったふりをして近づき、リゾート地の不動産物件の販売に成功します。

この映画はピューリッツァー賞文学賞を受賞した名作戯曲が原作なのでストーリー自体もかなり面白いのですが、アル・パチーノが人間心理を理解したうえで行なう見込み客へのアプローチ方法や話法、説得の仕方がとても上手く、セールスに大いに役立つ映画です。

たとえば、アル・パチーノが演じるリッキーは、見込み客をみつけてもビジネスの話を全くしません。雑談をしながら人生のこと、女性のこと、仕事のことなどを面白おかしく延々と話します。こうして少しずつ少しずつ相手の警戒心を解くのです。ここにかなりの時間をかけます。

そして、会話のなかでなにげなくボソっと次のようにいうのです。

「病気、株の暴落、飛行機事故?そんなことで不安を抱いてもしょうがない」

この言葉を聞いて見込み客は頷きます。

リッキーはこの言葉で暗に「リスク」や「不安」を打ち消しているのです。

その後、また世間話を続けながら酔ったふりをしてこういいます。

「金なんか貯めてどうするんだ。貯めておいたって無意味だ。みんな不安からお金を貯めようとするがそんなことは無意味だ。墓には持っていけない」

この言葉で見込み客の「不安」を取り除き、さらに「お金を手元に残しておくことの無意味さ」を心に打ち込みます。

さらに、何気ない会話のなかでこんなこともいいます。

「株や美術品、不動産はただのチャンスだ。金を儲けるただのチャンスに過ぎない」

こういった言葉をさりげなく会話に挿入しながら、「不動産=チャンスである」という暗示を投げかけます。

この時点では相手はリッキーが不動産のセールスマンだとは知りません。バーでたまたま出会った話の面白い奴だとしか思っていません。でも、リッキーと会話をするうちに酔いも手伝って徐々に相手の心には無意識のうちに「不安の除去」「金を手元に残しておくことの無意味さ」「不動産は金儲けのチャンスである」といった言葉がじわじわと浸透していきます。

そして、リッキーは相手に身体をぴったりと近づけてこういいます。

「俺はくだらんと思う…あんたがどう思うかは分からないが、俺はくだらんと思う」

といいながら物件のカタログをちらっとみせます。

「俺はくだらんと思うが、これを見てくれ」

といいながらカタログの裏面を広げるとそこには綺麗なピンクフラミンゴと広大に広がる美しいリゾート地の写真が載っています。

その美しい風景写真を目にした相手の興味がぐっと出てきた瞬間をとらえて、リッキーはカタログをみながらこういいます。

「じゃあ、少し物件の説明をしよう…」

こうして最終的にリッキーはバーカウンターで出会った相手と契約書を交わすのです。

一方、売れない3人のセールスマンは雨のなかを夜中まで営業に出かけて行きますが、先々で厳しい断りを受け続けます。

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第31回

2018/10/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

人間心理を考慮した遅刻許容時間

先日、友人と待ち合わせをしました。しかし、時間になっても現れない。

「遅いなあ」と思いながらそのまま友人を待ちました。結局、15分ほど経ってから友人が到着しました。

こんな時、あなたなら何分くらい待ちますか? 10分くらいは待ちますか?それとも20分?あるいは1時間?

ちなみにあるアンケート調査によると人が相手を待つ時間は平均で25.1分なのだそうです。

私はどちらかというと打ち合わせや講演場所には予定時間よりかなり前に行くので、相手を待たせるということはないのですが、20代の頃に広告代理店の営業をしていた時には、スケジュールがタイトで次のクライアントへの訪問時間が遅れることもありました。

そんな時には申し訳ないという気持ちから

「もうすぐ着きます。あと10分くらいで伺えます。すみません!」

と電話を入れてから先方に向かいました。

しかし、そういう場合には時間を短めにいうので、たいてい先方には20分から30分程遅れて到着することになります。するとクライアントは当然機嫌が悪い…。

それは当たり前ですよね。相手はこちらが電話を入れた段階で既に「待たされて」います。さらにそこから「10分くらいで伺えます」と約束したのに実際にはもっと遅れて到着をすると「ウソをつかれ」たうえに「2度待たされた」ことになります。

これでは相手は心情的におもしろくないから怒るわけです。

では、仕事で遅刻しそうな、そんな時にはどうしたらいいのでしょう。

人間心理と平均待ち時間を考慮すると次のようにいった方がいいですね。

「すみません!あと25分でそちらに着きます」

そう伝えてから猛ダッシュで相手先に向かい、なんとか20分以内で到着できるようにしましょう。

すると相手は平均待ち時間の25.1分以下であなたを待つことになり、ウソもつかれていないことになります。さらに「あと25分でそちらに着きます」といったところを20分弱で到着すると心理的には比較の原理が機能して、相対的に遅刻時間を短く感じてもらえることになります。ともあれ万が一遅刻しても相手を待たせるのは25分以内を心がけた方がよさそうです。

(ちなみにデートの待ち合わせをしている女性が待ってくれる平均時間は28分なので、30分以上遅刻すると帰られてしまう可能性が大です)

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第30回

2018/09/03 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

媒体の力

先日、地元の旅行代理店に行きました。

出張が続くので電車やバス、飛行機のチケットの手配をお願いしました。

すると旅行代理店のカウンターでスタッフの女性がいいました。

「酒井さん、この記事を読みましたよ」

と写真の月刊誌を持ってきて広げてくれました。

そうです。一般財団法人新潟経済社会リサーチセンター様発行のセンター月報です。

そのとき、こう思いました。

「媒体の力は大きい」

先月、県内のとある企業様で講演をさせていただきました。そのときに幹部の方に次のようにいわれました。

「センター月報を読んでいますよ」

そのとき、やはりこう思いました。

「媒体の力は大きい」

私は相手の方とは今までに一度も会ったことも、話したこともないわけです。でも、相手の方は私のことを知っていて、私が何をしている人間なのか、どんな考えを持っているのか、どんな顔なのかといったことも知っているわけです。しかも少なからず親しみの感情を持っていてくださっているのです。媒体というのはとても影響力があります。

媒体の一番の特徴は1つのコンテンツ(記事や映像や写真等)を作ると、それが数百人、数千人、数万人の方に訴求できる点です。一の力が数百倍、数千倍、数万倍の影響力を持ちます。

そのため古今東西、TVや新聞、雑誌、ラジオといった媒体の影響力の大きさを知っている企業経営者がTV局や新聞社等のメディア企業を買収して傘下に治めようと試みているわけです。

…ということは、私やあなたも新聞社や雑誌社のように媒体を発行できれば、大きな影響力を手に入れることができる可能性があります。しかも、全国紙を発行する新聞社のように数百万部もの発行部数を持つ媒体を作る必要はないのです。

特定の地域や、特定の客層に影響力を持つ媒体があればいいのです。

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第29回

2018/08/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

マジックナンバー

時折、私は無性にカレーを食べたくなるときがあります。

そのため家にはレトルト・カレーが常備してあります。

以前、スーパーに買い物に行ったときにどうしても常備したくなったのが写真のレトルト・カレーです。なぜ、買ったのか?

もちろんネーミングに惹かれたためです。

『100時間かけたカレー』なんてどう考えても美味しそうではありませんか?

「100時間」という数字が「そんなに時間をかけたのならきっと美味いに違いない」というプラスのイメージを生みだしています。

ちなみに“100”という数字は人間心理として「長時間である」「長期間である」「何度も繰り返している」「量が多い」ということの意味にプラスのイメージを与えるマジックナンバーです。

たとえば「逆上がりの練習を何度もしました」よりも、「逆上がりの練習を100回しました」の方が「かなり真剣に練習に取り組んだのだな」という良い印象が付加されます。

「長時間煮込みましたから柔らかいですよ」というよりも、「100時間煮込みましたから柔らかいですよ」の方が長時間煮込んだという事実にさらにプラスのイメージが付加されていることがわかるはずです。

「本をよく読みます」よりも、「年間に本を100冊読みます」の方がより肯定的で具体的なイメージが加わります。

昔から日本には「お百度参り」「読書百編」「一文惜しみの百知らず」「可愛さ余って憎さ百倍」「三つ子の魂百まで」「酒は百薬の長」等、“100”に関する言葉が沢山あります。日本人にとって“100”というのは大きさ、豊富さ、長期間、手間、節目を表現したプラスの数字なのです。

だから私の新刊本のタイトルも「心理マーケティング100の法則」と名づけました。

あなたの商品やサービスの名前、あるいはショルダーコピーにも次のように応用できるかもしれません。

『プロ100人が推奨する※※※(商品やサービス名)』

『当社のサービスを利用すべき100の理由』

『ABCシステムの導入で業績が100%変わる!』

『100年人生に備える老後・相続・墓・葬式相談会』

さて、あなたの会社やお店にもウリとなる“100”がないでしょうか?

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第28回

2018/07/02 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

ビジネスコミュニケーションスキル 回数

私は講演のご依頼があると、担当者とは講演開始までに5回以上「接触」するようにしていました。具体的には事前の打ち合わせのため、パソコンメールを何度かやりとりします。そして必要があれば電話をします。会場で用意して欲しいことをまとめて手紙を送ることもあります。さらに、講演当日には出発前や移動中に携帯からメールを行ないます。このように実際に会うまでに5回以上「接触」をするようにしていました。

正直にいうとほとんどの場合の用件は

「○月○日○時に○○会場に伺います。ご用意いただきたいものは○○と○○です。それではよろしくお願いいたします」

という1回のメールで済みます。

しかし、心理学の熟知性の原則(=目にする、触れる、会う回数が多いものに好感を持つ)を活かしたいので、わざわざ5回以上「接触」していました。すると初対面にもかかわらず実際に会った瞬間にはすでにお互いが見知っている仲のようになっていて仕事がスムーズに進むことが多いのです。

あなたも初対面の方との交渉、商談日が決まっているのであれば、あらかじめ意識的にメールや電話の回数を増やしてからその場に臨んでみると、初対面にも関わらずお互いに親近感が生まれていることに気がつくはずです。

(あまり頻繁にやると五月蝿い(うるさい)と思われるので2、3回程度でOKです)

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第27回

2018/06/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

差別化戦術 その1

「ピンポーン」

玄関のチャイムが鳴ります。時計をみると朝の6時30分。地区内の同じ班の方から回覧書類が回ってきました。出勤前に立ち寄ってくれたようです。

「ピンポーン」

再び玄関のチャイムが鳴ります。早朝の畑仕事を終えた近所の人が野菜を持ってきてくれました。

私が通っているスポーツクラブの開館時間は午前9時です。

「今日は早めにきすぎたかな」

と思って8時30分過ぎに駐車場に車を止めると、たいていすでに何台もの車が停まっています。冬場にスキー場に8時過ぎに行くとやはり駐車場にはもう常連さんがきていてストレッチを行なっています。地元の総合病院の診察受付開始時間は午前9時ですが、8時過ぎには待合室に大勢の人がいます。

地方の朝は本当に早いですね。私が住む町ではこのように朝6時を過ぎると当たり前のように活動を開始する人が結構います。

地元にあるM美容室は朝の8時から営業を行なっています。美容室のスタッフに

「そんなに朝早くからお客さんがくるのですか?」と聞いたら

「結構、その時間は予約が一杯で混んでいます。子供を保育園や学校に送る前や送った直後に来店する方が多いのです」

とのこと。

そういえば、少し前に読んだ雑誌に早朝営業を始めた世田谷区の美容室が紹介されていました。そのお店は競合美容室がだいたい10時頃にオープンするため早朝が空白の時間帯であることに目をつけて、朝の6時30分から開店することにしたのだそうです。

実際にオープンすると予想以上に来店予約が増え、夜勤明けの看護師さんや夜にお仕事をしている方、あるいは夜や休日は予定があるのでくることができない女性、子どもを学校に送り届ける前にパーマをかけたいお母さんといった需要の発掘に成功し、今では月商の2割を占めるようになったとのこと。

実は私も都内でパソコン教室を経営していた頃、早朝6時30分から利用できるスポーツクラブに通っていました。当時、パソコン教室を午前9時~午後9時まで営業していたのでスポーツクラブに通う時間がありませんでした。

ところが、近所のスポーツクラブで早朝会員を募集していることを知り入会したのです。多くの人が早朝からトレーニングにきていて驚きました。

開店時間を競合とは変える…これもお店の差別化戦術の1つです。

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第26回

2018/05/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

情報を手に入れる方法

私は家内によく次のようにいわれます。

「あなたは本当に人の話を面白そうに聞くわね」

私は、講演会では「話す人」ですが、懇親会やコンサルティングの場では8割方は「聞く人」になります。当たり前ですが情報は自分が「話す」のではなく、相手の話を「聞く」から手に入ります。

私は話を聞く練習のために普段でも地元のスーパーで、知り合いに会ったり、近所の方に会って立ち話になるとその人の話を傾聴することを心がけています。そのときに家内が一緒にいることがありますが、次の予定が入っていて時間が無いときなどは、しばらくすると家内が時計を気にしだします。

しかし、私はうんうんと頷きながら、「へ~!」「なるほど」「それはスゴイですね!」「初めて聞きました」「たいへんでしたね」等といいながらずっと相手の話を聞いています。

その後で、家内がいうのです。

「あなたは本当に人の話を面白そうに聞くわね。

だから相手の人は話しやすいんでしょうね」

ランチェスター経営戦略の第一人者である竹田陽一先生は、仕事でのお客様とのコミュニケーションをスムーズにする秘訣を次のように話しています。

「人間関係を良くする近道は、その人の苦労話を聞くことにある。『どういうきっかけで、この事業を始められたのですか』と聞くと、起業したときの苦労話をしてくれる」

そのため、私は講演後の懇親会の席では隣に座った方に

「どういうきっかけで、このお仕事を始められたのですか?」

とよく訊きます。たいていの方が創業の経緯を話してくださいますので、傾聴します。

話を聞きながら、さらに途中で

「これまでにいろいろな困難な場面にも直面したと思いますが、どんなご苦労をされましたか?」

と訊くと、やはりお話をしてくださいますので聞き役に徹します。

そして、必ず次の質問をします。

「後学のために教えて頂きたいのですが、あなたの業界で成果を出す人と、そうではない人の差はどこにあるのでしょうか?」

これもたいていの方が答えてくれます。そして、成果を出す人にはどんな特徴があるのかが分かってきます。

このような場で得た情報は私にとってはとても貴重なものです。どのような考えと戦略のもとに事業を興したのか、仕事ではどんな障害があるのか、それをどう乗りこえるのか、成果を出す人はどんなことをやっているのか、これらのことをわずか数十分の間で教えてもらうことができるのです。これらの情報は自分が「話す」のではなく、相手の話を「聞く」から手に入ります。

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第25回

2018/04/02 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

教室のBGM

30代の頃、私はパソコン教室を経営していました。その時に気が付いたのですが、あるものが無いと教室に居る生徒の声が小さくなり、あるものが有ると生徒の声が大きくなり、しかも質問が増えることが分かりました。そのあるものとは何か?

…それはBGMです。

当時、私が授業を担当する時にはいつも教室内ではFMラジオを小さな音量で流していました。ある時、アルバイトのインストラクターが授業の途中で教室に入ってきて何の気なしにそのラジオのスイッチを切りました。私はそのまま授業を行ったのですがなぜかいつもより教室の活気が無いように感じました。そして、生徒からの質問があまりありませんでした。その時は「今日は何か変だな?」と思っていただけでしたが、その後も何度かラジオのスイッチを消した時にはやはり教室が静かになることに気づきました。

人は静まり返ったなかでは、声を出しにくくなるのです。あなたも、しーんと静まり返った緊張感が漂う会議室やレストランにいて、なんだか声を出しにくい雰囲気を経験したことがあるはずです。その気持ちです。

私はその時の経験があるので今では講演に行くときには必ず携帯型デジタル音楽プレイヤーを持参します。そして、開演前からずっと会場でBGMを流しています。やはりBGMが流れている時とそうでない時では会場内の雰囲気が変わります。

BGMが無いと会場内は比較的静かです。大きな会場では知らない人同士が隣に座ることも多いので会話もあまりありません。しかし、そんな会場でもBGMを流していると不思議と隣の人同士で話をする人があらわれて場の空気が徐々に和み始めます。

さらに、開演30分前、20分前、10分前、5分前になると私は徐々にBGMのボリュームを少しずつ大きくします。すると不思議なことにその音量に比例して会場内での話がどんどん増えてきて、しかもその話し声が大きくなるのです。

あなたもアーチストのライブ会場で開演直前になると館内で流れていたBGM音量が徐々に大きくなり、自分の気持ちがどんどん高揚していくことを経験したことがあるかもしれません。

このようにBGMというのは人の感情や行動に少なからず影響を与えているのです。ということは店内や社内でもBGMの影響が出るのではないでしょうか?

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