アジアリポート

最近のベトナム事情

2021/12/01 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

― 急増する新型コロナウイルス感染者及び製造拠点から内需マーケットへ ―

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外事業展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。今月は『ベトナムの現地状況』についての情報をお届けいたします。

気がつけば2021年も残り2か月足らずとなり、日本国内では新型コロナウイルスの感染者数も徐々に減少傾向にある中、少しずつ状況が改善されつつあるようにも感じます。しかし、欧州では今現在も感染者数が増加している国もあり、『第〇波到来』等の情報を聞くと、新型コロナウイルス前の状況に戻るにはしばらく時間が必要のように思います。

ベトナムの新型コロナウイルス状況

ベトナムの新型コロナウイルス状況ですが、政府の厳格な水際対策及び市内の規制によって、2021年4月初旬までは感染者の抑え込みに成功した優等生としての立ち位置でしたが、4月後半以降デルタ株の急激な蔓延により感染者数が爆発的に増加しました(図表1)。

上記表の通り、第4波襲来によって約7か月間で感染者数356倍、死者数631倍と拡大している状況にあります。

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企業の海外展開の傾向

2021/11/01 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外事業展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。今月は『企業の海外展開の傾向』についての情報をお届けいたします。

海外出張の必要性

未だ、世界中が新型コロナウイルスの影響下にある中、これまで頻繁に現地渡航を行い、ビジネスをされていた方々は『そろそろ久しぶりに現地に行きたい』と思われている頃かと思います。当社の現地法人がある東南アジア諸国も、ロックダウンと解除を繰り返しながら徐々に水際対策を緩和させていく傾向にあるようにも見受けられますが、いつから渡航ができるようになるかは今の段階では目途が立っておりません。これまでのように渡航ができるようになるには、しばらく時間がかかりそうです。

そうした中、今回の渡航制限を機に、従来のグローバル展開の方法を見直す企業があります。例えば、製造現場の管理・指導や機械のメンテナンス等のために、日本から毎月出張していた企業は、これを機に日本と現地を同一ネットワークでつなぎ(VPN構築)、新たな生産管理システム導入及び自動化を進めました。これにより、現地に渡航する必要性がなくなり、現地の属人管理によるリスク(※)を軽減させ、現地及び国内の生産効率化に大きく貢献しています。また、ある企業はこれまで商談会に出展し、海外販路拡大に努めていましたが、越境ECやオンライン面談、営業のアウトソーシングを進めることで、現地に行かずとも販路を開拓していくことに成功しました。

このように、これまでの『当たり前』を見直し、『新しい当たり前』にこの機会にチャレンジしていくことが常に環境に適応していくことができる企業へと成長していくのかもしれません。

 

 

 

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外国人人材を活用した現地マーケット展開

2021/10/01 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外事業展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。今月は『外国人人材を活用した東南アジア諸国のマーケット展開事例』についてお届けいたします。

外国人人材の雇用と海外展開の関連について

昨今、街中のコンビニエンスストアや飲食店で外国人の方が働いている場を目にすることが多くなり、また様々な業種で外国人人材を雇用しているケースが見受けられます。しかし、外国人人材を雇用するためには、下記のいずれかの方法を採用する必要があります。

今回は、その中でも特に一般企業での活用が多い、【A.高度人材】【C.技能実習生】を採用した、事例を紹介いたします。まず、外国人人材を採用する企業の雇用目的は大きく分けると下記①~③に分類されます。

① 日本国内の人手不足を補うため(A&C)

② 優秀な人材を採用するため(A、稀にC)

③ 海外との各種業務を実施するため(A)

※A=高度人材採用  C=技能実習生採用

 

上記の通り、日本国内の事業を進めるために必要な人材として外国人の採用を行いますが、実は当社がここ数年で現地法人設立の支援を行っている企業の特徴をみると、企業が進出希望国の人材を既に日本国内で雇用しているケースが、8割以上あります。

あくまで当社が支援している範囲内の見識ですが、最初の外国人人材の採用目的は、日本国内での事業を進めていくためであっても、それがきっかけとなり、海外展開に興味を持つケースが多いようです。

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世界で高まる日本食品需要

2021/09/01 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外事業展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。今月は東南アジア・東アジアでの『日本の食品』についての情報をお届けいたします。

日本の農林水産物・食品輸出状況

昨今、日本の少子高齢化に伴う国内需要減を見込んで、海外への食品輸出を目指す企業が増えてきております。日本の農林水産物・食品輸出額(図表1)は2010年の4,920億円から2020年には9,257億円と、この10年で2倍近くに増加しておりますが、その背景として東南アジア・東アジアを中心に訪日外国人の増加や各国の中高所得層の増加による海外での日本食の浸透・拡大などがあります。

また、農林水産省が2030年までに輸出額5兆円を目標として掲げ、国から食品事業者に対する輸出促進のための様々な補助金や取り組みを提供していることも輸出促進を加速させている一因になっています。

実際、世界中が新型コロナウイルス感染症の逆風にさらされていても、食品輸出額は8年連続増加となっていることから、食品事業者にとって今が海外へアプローチを行うチャンスともいえます。

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世界4番目の人口数を誇るインドネシア

2021/08/02 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外事業展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。今月は『インドネシア』の情報をお届けいたします。

インドネシアの特徴

世界で4番目の人口を誇るインドネシアは、ASEAN最大の消費マーケットと言われており、その経済規模は、2030年には日本を上回ると予測されています。豊富な天然資源が経済成長の要因のひとつでもありますが、何よりも2億7千万人の人口による国内市場及び中間所得層の増加が最大の魅力の国です(資料1、2、3)。

また、インドネシアはASEAN最大の自動車市場で、インドネシアへ進出した日本企業製造業のうち、約25%が自動車・二輪部品のような輸送用機器部品を取り扱っているうえ、ASEAN内で販売されている自動車の1/3が同国内で販売されていると言われております。そのため、交通渋滞も深刻化しており、インドネシア中の自動車を道路に全て並べると、インドネシア内の道路に並べきれないほど、同国内には自動車があるそうです。それらの自動車・二輪部品を中心とした製造工場は、ジャカルタ行政区内やジャカルタの東に隣接する、西ジャワ州ブカシ県、カラワン県などの工場団地に多く建設されております。

 

 

 

 

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経済発展を目指すカンボジア

2021/07/01 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外事業展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。

今月は『カンボジア』の情報をお届けいたします。

カンボジアについて

カンボジアは1975年からの約4年間で教育者や知識層などが、当時ポル・ポト政権下に大量虐殺された悲惨な歴史を持ち、その結果、現在の平均年齢は約25歳とほかの東南アジア諸国に比べて若い国であることが特徴です。また、地理的にもASEANの中心にあり、タイ・ベトナムの間に位置し、両国と比べ安価な人件費であることから、昨今では『タイプラスワン』、『ベトナムプラスワン』と呼ばれています(タイ&ベトナムは現在もチャイナプラスワンとして注目されています)。

カンボジアに関わりを持ったことがない方とお話をすると、『地雷が埋まっている国』『農村地帯』といったイメージをお持ちの方が多いようですが、実はカンボジアは首都のプノンペンを中心に外資からの投資も活発で、中心地は高層ビルやお洒落なお店などが立ち並んでおり、初めて渡航された方はカンボジアの実際の経済発展と、イメージとのギャップにとても驚かれます。

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新型コロナウイルス禍でも成長を続けるベトナム

2021/06/01 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外事業展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。今月は新型コロナウイルス禍においてもGDP成長率をプラスに維持する『ベトナム』についてレポートいたします。

ASEANで圧倒的な強さを誇るベトナム

ベトナムは現地日本商工会議所会員企業数で2018年にタイを抜きASEANトップの会員企業数となり、在留邦人数も今では2万人を超えています。

平均年齢が約30歳で安価で豊富な労働力が魅力的なベトナムですが、注目される要因として「中国に依存していたサプライチェーンの多元化」があります。しかも、これは一過性のものではなく、約10年前にクローズアップされたTPP・米中貿易摩擦・直近の新型コロナウイルス等様々な機会を得て注目されてきました。最近は、新型コロナウイルスの感染防止策の成功による「2020年度GDPのプラス成長」「国内インフラ整備」により、「製造拠点としてのベトナム」だけでなく「内需ターゲットのベトナム」の両面で注目されており、アフターコロナにおいてはASEANエリアで“ベトナム1強”となる事が予想されております。

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ミャンマーの今

2021/05/06 :アジアリポート

株式会社  フォーバル        海外ディビジョン    村上  知     氏

当社はASEAN4ヵ国(ベトナム・カンボジア・ミャンマー・インドネシア)に現地拠点を置き、300名以上の現地スタッフが現地の「今」の情報をもとにした調査、海外展開支援のコンサルティングサービスを提供しております。今月から、ASEAN各国の生の情報を掲載していきますので、皆様に少しでもご参考となる情報提供ができれば幸いです。初回は昨今のクーデターが国際問題に発展しているミャンマーについてリポートいたします。

ミャンマーへの進出日系企業の推移

ミャンマーは、1962年の軍事クーデター以降軍事政権が続き、長年にわたり鎖国的な経済体制が続いてきました。2010年に約50年ぶりとなる民政移管を果たし、経済開放を進めたことにより、ミャンマー経済は再び国際社会に復帰しました。その結果、外資企業の進出が急速に進み、2011年からこの10年間でミャンマーに進出した日系企業数も約8倍に増加しています(図表1)。

また、進出している業種として、建設業、流通・サービス関連業、製造業の順に多く、ASEAN地域にみられる輸出加工型の進出形態だけでなく、内需をターゲットとした進出が多く見られる事が特徴です。

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