10月2018

リサーチセンター設立45周年記念講演会「生き方雑記帖」

2018/10/19 :過去の講演会

開催日

2018年10月25日(木)

講 師

直木賞作家

山本 一力(やまもと・いちりき) 氏

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スポーツ界に通底する不祥事の原因

2018/10/01 :青空 青島 青い論

青島 健太(あおしま けんた)スポーツライター&キャスター1958年生、新潟市出身。1985年ヤクルトスワローズに入団、5年間プロ野球選手として活躍。現在、スポーツライター及びテレビキャスターとして活躍中。

スポーツ界でさまざまな問題が噴出している。あまり書きたくないテーマだが、これだけ不祥事が続いているともう無視する訳にもいかない。なぜこんなに同じようなことが起こるのか。もしかすると通底する同種の原因があるのかもしれない。

今年になって表面化したスポーツ界の問題を時系列に追いかけてみよう。

まずは女子レスリングであった指導者によるパワーハラスメント(パワハラ)だ。五輪で4連覇を成し遂げた世界的な女子選手が、練習環境を奪われ彼女が師事した男性コーチからの指導も受けてはならないといわれた。教え子が自分の下を離れていくことが寂しかったのか、結果的には彼女の競技活動を妨害するような形になってしまった。

次に起こったのは大学アメリカンフットボール部の悪質なタックル問題だ。これも多くの説明は要らないだろうが、プレーが止まっているにもかかわらず、無防備な相手選手にタックルを仕掛けた、スポーツとは思えない出来事だ。

タックルをした選手は、会見を開き監督とコーチからの指示があったと証言したが、当の指導者はこれを否定している。大学が所属する連盟や調査を依頼された第三者委員会は、監督の指示があったという認識を示した。監督とコーチは、自分たちと選手の間にプレーに対する考え方の乖離(かいり)があったと説明した。

日本ボクシング連盟会長に対する不信感は関係者の我慢の限界を越えていた。

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今すぐできる選りすぐりのアイデア 第31回

2018/10/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

人間心理を考慮した遅刻許容時間

先日、友人と待ち合わせをしました。しかし、時間になっても現れない。

「遅いなあ」と思いながらそのまま友人を待ちました。結局、15分ほど経ってから友人が到着しました。

こんな時、あなたなら何分くらい待ちますか? 10分くらいは待ちますか?それとも20分?あるいは1時間?

ちなみにあるアンケート調査によると人が相手を待つ時間は平均で25.1分なのだそうです。

私はどちらかというと打ち合わせや講演場所には予定時間よりかなり前に行くので、相手を待たせるということはないのですが、20代の頃に広告代理店の営業をしていた時には、スケジュールがタイトで次のクライアントへの訪問時間が遅れることもありました。

そんな時には申し訳ないという気持ちから

「もうすぐ着きます。あと10分くらいで伺えます。すみません!」

と電話を入れてから先方に向かいました。

しかし、そういう場合には時間を短めにいうので、たいてい先方には20分から30分程遅れて到着することになります。するとクライアントは当然機嫌が悪い…。

それは当たり前ですよね。相手はこちらが電話を入れた段階で既に「待たされて」います。さらにそこから「10分くらいで伺えます」と約束したのに実際にはもっと遅れて到着をすると「ウソをつかれ」たうえに「2度待たされた」ことになります。

これでは相手は心情的におもしろくないから怒るわけです。

では、仕事で遅刻しそうな、そんな時にはどうしたらいいのでしょう。

人間心理と平均待ち時間を考慮すると次のようにいった方がいいですね。

「すみません!あと25分でそちらに着きます」

そう伝えてから猛ダッシュで相手先に向かい、なんとか20分以内で到着できるようにしましょう。

すると相手は平均待ち時間の25.1分以下であなたを待つことになり、ウソもつかれていないことになります。さらに「あと25分でそちらに着きます」といったところを20分弱で到着すると心理的には比較の原理が機能して、相対的に遅刻時間を短く感じてもらえることになります。ともあれ万が一遅刻しても相手を待たせるのは25分以内を心がけた方がよさそうです。

(ちなみにデートの待ち合わせをしている女性が待ってくれる平均時間は28分なので、30分以上遅刻すると帰られてしまう可能性が大です)

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観光と地域の共生を考える

2018/10/01 :観光イノベーションで地域を元気に

株式会社 井門観光研究所 取締役  井門 隆夫(いかど たかお)氏

─着地型観光の成功のために─

1.ベトナムのリゾートに学ぶ

ベトナムの首都ハノイからバスで6時間。冬には雪をいただく標高3,143mの同国最高峰ファンシーパンを望む山岳都市「サパ」を新潟県の旅館経営者の皆様と視察で訪ねた。最終目的地はサパからさらに車で2時間走った絶壁の上に建つ天空のホテル「トパス・エコロッジ」だ。周囲は一面の棚田。少数山岳民族が米作を営みながら暮らす山の中に、デンマークの企業が同国のODAを活用して地域と共生するホテルとして2005年に開業した。

企業収益を上げながら地域と共生する持続可能な新たなリゾートはこれからの日本の地域にとっても参考になるのではないかというのが視察の目的である。利用客のほとんどがヨーロッパからのお客様で、観光地では1泊の利用が多い日本人はいない。1泊では訪ねる価値があっても片道8時間もかけてまで宿泊する意味を持てないのは無理もない。裏を返せば、滞在する欧米人に関しては、そこが意味のある目的地となれば、どんなに時間をかけても滞在しにやってくるということである。

トパス・エコロッジの特徴は、第一に、デザインの最先進国デンマークらしいランドスケープデザインである。尾根の突端でさえぎるもののない空間にベトナム風のシュロで葺かれた屋根をいただくコテージが30数棟。周囲の棚田と山々を望めるように建っている。棚田の間を行くとインフィニティプールとスパ。ラウンジ棟ではビジネスツールを取り出し、ワークに励む人もいれば、プールサイドでワインを傾ける人もいる。一種ここだけの特別な空間を醸し出している。第二には、周辺に住む少数民族「赤ザオ族」と共生している点である。毎日地元ガイドが「赤ザオ族」の集落を案内するトレッキングツアーを催しているほか、ロッジ前には赤い伝統的な帽子をかぶる女性たちが伝統的刺繍の入った工芸品を販売するマーケットが出るのだが、そこでの買い物用代金の一部は宿泊代金に含まれている。

ロッジはいわゆるDMC(デスティネーション・マネジメント・カンパニー)となり、地域全体の緩やかな経済成長に寄与している。大規模開発や施設への囲い込み等、従来型観光でありがちな「開発者の総取り」を目指さず、地元住民が自発的に(工芸品やランチ需要等の)生産に関わり、新たな就労機会を生むことを目指している。

宿泊代金は日本の温泉旅館と同程度だが、ベトナム国内では高い部類に入る。しかし、ロッジの存在意義が明確であるがゆえに意識の高い顧客層が滞在をしている。インバウンドが増えゆく日本でも、今後こうした地域共生型リゾートが増えていってもおかしくはないだろう。

 

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第19回 上海/ホーチミン

2018/10/01 :海外現地レポート

ホーチミン  第四銀行コンサルティング推進部

ベトナムの水産業について

ベトナムの主要な産業の一つに水産業があります。ベトナムは南北に3,260キロメートルにわたる長い海岸線を有しており、国土に面する南シナ海では、豊富な種類の水産物が獲られています。養殖業も盛んで、広く分布する河川や池では古くからエビの養殖が行なわれてきました。

ベトナムの農林水産業は長らく国の発展を支えてきており、現在ベトナムのGDPのうち約15%を農林水産業が占めています。ベトナムでは、今後も農林水産業が重要な役割を果たすことと期待され、2020年までにはこの割合を30%程度までに高めることや水産物の輸出量増加、労働者の所得を3倍程度に引き上げることを目標としています。

世界的にみてもベトナムは世界有数の水産物輸出国です。日本との関係も深く、日本の水産物全体の輸入量では、5番目に多い取引国となっています。また、日本に輸入されるエビの21.9%がベトナム産のエビであり、最も多い割合となっています。反対に、日本からはカジキ・マグロ類の16.9%をベトナムに輸出しており、水産物全体の輸出相手国としても4番目に位置しています。

ベトナムの水産業の特徴としては養殖業が多いことが挙げられます。先述の通り、古くから南部メコンデルタ地域を中心に生け簀を利用した食用のエビが養殖されてきました。国内での消費が主であった過去から、政策的に養殖業の発展が推し進められ、90年代後半からは施設の近代化、工業化により、主要な立場を築くに至りました。

主に養殖される種類はバナメイエビやブラックタイガーといった種類のエビで、バナメイエビは病気に強いこと、ブラックタイガーは過熱した際に鮮やかな赤色が出ることから日本で特に好まれています。この二つは既に日本でも馴染みのある食材ではないでしょうか。また、近年はバサやパンガシウスとよばれる魚の養殖も盛んになってきています。世界的に白身魚の需要が増加するなか、既存の食材の代替魚として、アメリカやEU向けに多く輸出されるようになりました。

日本でも普段意識することはないかもしれませんが、このような魚が白身魚のフライなどの惣菜で利用されているかもしれません。

日本からはカジキ・マグロなどがベトナムへ輸出されていますが、一部はベトナム国内で消費されているものもあるでしょう。ただ、その多くはベトナムで缶詰などに加工され、日本もしくはEU諸国やアメリカなどに再輸出されています。さらに最近では、サウジアラビアやイスラエルなどの中東諸国への輸出も伸ばしています。ベトナムで加工を行なうメリットは人件費の安さや、EUやASEAN諸国等の消費市場に近いことが考えられますが、GLOBALGAPやBAPといった食品の認証制度や基準に耐えうる加工設備が整っていることも要因のひとつです。

ベトナムでは海外の輸入業者が、産業の発展段階の早期に進出し、このような設備を整えてきました。水産物・加工品の輸出増加に向け、ベトナム政府としても各水産加工会社がこういった認証制度を取得する為の支援を行なっており、世界的な競争力も更に増してくるものと考えられます。

全世界的に水産物の消費需要が増すなか、ベトナムは自国への供給はもちろんのこと、早くから国外のマーケットにも目を向け、水産業を発展させてきました。アメリカやEUなどの先進国との間でアンチダンピング関税が課される、食品基準が更に厳しくなる、他の新興国との競争激化が予想されるなどの懸念材料はありますが、今後も成長が期待できる産業のひとつであることは間違いなさそうです。

(ホーチミン派遣 今井 雅也)

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2018年度下期のマーケット下期後半は景気の転換を意識した展開へ

2018/10/01 :マーケットレポート

第一生命経済研究所   首席エコノミスト   嶌峰 義清(しまみね・よしきよ) 氏

※ 本稿は、2018年8月31日現在で執筆されたものです。

1.2018年度上期の市場振り返り

2018年度上期のマーケットは、世界経済の拡大基調が続く一方で、米国による保護主義的な動きが強まったことで、方向感に欠ける展開が続いた。

米国のトランプ大統領は、昨年度から続いた北朝鮮問題については、過去初めてとなる米朝首脳会談を実現するなど事態の沈静化に向けて行動し、同問題に関する市場の不安感は後退した。一方で、中国に向けて一方的な関税の引き上げ措置を講じるなど、米国が貿易赤字を抱える多くの国や地域に対して保護主義的な行動を積極的に取っていった。自由貿易の阻害は、世界経済の発展にはマイナス材料になると考え、主に株式市場には下落要因として働く局面が幾度となくみられた。

もっとも、世界的な景気の拡大基調は崩れることがなく、これが株価には押し上げ材料として働いた。米国では、トランプ減税の効果もあって4〜6月期の実質GDP成長率は前期比年率+4.1%と約4年ぶりの高成長となるなど、個人消費を中心に好調に推移した。世界の株価は、2017年度下期末に対して上昇した国もあれば下落した国もあったが、総じてみればファンダメンタルズの強い国では上昇が目立った。

一方で、強い景気を背景に米国の中央銀行FRBが6月に公開したFRBメンバーによる金利の将来予想において、2018年年間の利上げ回数を4回とみるメンバーが初めて主流となった(それまでは昨年と同じ3回が主流)。また、ユーロ圏の中央銀行であるECBは、足元で行なっている量的緩和政策を年内で打ち切ることを決定した。強い景気拡大に加え、原油価格が年初来から70ドル前後で高止まりしていることもあり、各国のインフレ率は総じて落ち着いているとはいえ、緩やかに上昇率が高まる傾向にある。こうしたファンダメンタルズの変化から、リーマン・ショック以降続く緩和的な金融スタンスから、景気実態に合わせた形へ修正する動きが先進国を中心により顕著となった。その副作用として、一部の新興国市場が不安定化しはじめている。リスクの低い先進国の金利水準が上昇したことで、リスクが高い新興国市場から先進国への資金流出圧力が高まりつつある。とくに、トルコでは米国との政治面での対立が深まったこともあって、夏場にはトルコリラが急落するなどの影響がでた。

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株式会社 ピーコック

2018/10/01 :探訪

和風ファストフードのパイオニア   株式会社 ピーコック

和風ファストフードのパイオニア、そして、冷凍たこ焼きのマーケットリーダーとして躍進を続ける株式会社ピーコック。チェーン展開の様子や商品開発の経緯などについて、塚本社長からお話をうかがいました。

代 表 者 塚本 功

所 在 地 長岡市

創  業 1971年

社 員 数 240名

資 本 金 6,370万円

事業内容 冷凍食品製造販売・ファストフード直営店経営ほか

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VR活用の現状と普及に向けた課題

2018/10/01 :自主調査(調査報告)

─自社の課題解決手段としてのVR─

はじめに

近年、VR(Virtual Reality:仮想現実。以下、VR)と呼ばれる技術の活用が急速に広まっている。「VR元年」とも称される2016年以降、VRを体験する際に使用するヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)と呼ばれる機器が出回るようになっているほか、ゲーム業界およびアニメや映画などのエンターテインメント(以下、エンタメ)業界などを中心にVRコンテンツ※も数多く制作されている。

一般的にVRの実用化が先行している業界は、上記のゲーム業界やエンタメ業界などといわれている。しかし、上記の2つの業界以外にも不動産や観光、医療、教育、建設など様々な業界へと活用が進み始めている。

本稿では、VRの活用状況を整理するとともに、県内におけるVRの活用事例をふまえたうえで、VR普及に向けた課題を整理することとする。

※  HMDなどのVRを体験するための機器に対応した360°動画やゲームなどのこと

1VRとは

(1)VRとは

VR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ)は「仮想現実」と一般的に訳される。その他には「仮想現実感」や「人工現実感」などと訳されることもある。

具体的にVRとは、主にコンピュータや電子技術を用いて実際には存在しない空間を作り出し、人間の視覚や聴覚などの五感を刺激し、あたかも現実の空間にいるかのように疑似体験をさせる技術のことである。「バーチャル=仮想」という言葉の印象から、コンピュータグラフィックス(以下、CG)で作り上げた空間や架空の世界の空間を疑似体験することを連想しがちであるが、それだけがVRではない。実在する観光地や自然景観などの映像を使って作り上げたバーチャルな空間に入りこむことで、現実の観光地や自然景観などに実際にいるかのような疑似体験をすることもVRである。

例えば新潟県内では、株式会社新潟放送が「VRNIIGATA」という360°動画アプリを開発し、県内の観光名所やイベントなどの疑似体験が可能な動画コンテンツを配信している。そのアプリをスマートフォン(以下、スマホ)にダウンロードし(アプリのダウンロードは無料)、スマホ用のHMDを使うと、レインボータワー(新潟市)や美人林(十日町市)、長岡花火(長岡市)などの新潟県内の観光名所やイベントの魅力をどこにいても疑似体験することができる。

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