4月2020

今すぐできる選りすぐりのアイデア 第49回

2020/04/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

会話が弾む質問の仕方

今日はビジネスコミュニケーションを円滑にする質問のスキルについてお話ししましょう。先日、スポーツクラブでのこと。顔馴染みのYさんが更衣室で私にこういいました。

「今日はお一人ですか?」

「はい」

「今日は雨になりそうですね?」

「そうですね」

「駐車場に車が少なかったですよね?」

「はい」

 

トレーニングをしていたらMさんが話しかけてきました。

「酒井さんはよくスタジオプログラムに出ているけれど、あれはどういうところが楽しいの?

私が答えます。

「最初は筋トレだけだと有酸素運動が足りないかなと思って参加するようになったのですが、そのうちに複雑な振り付けとか覚えるようになると頭の体操にもなるし、30分も動いていると汗も良く出るので気持ちもスッキリするところかな」

「初心者だったら最初は何から出ればいい?

「そうですねえ…『簡単ステップ30分クラス』などは良いと思います。割と簡単な動きだけれど結構汗が出ていい運動になりますよ」

「ありがとう。そういえば酒井さんは先週北海道に行っていたよね。出張で北海道とか九州とか遠地に行くときには交通機関は何を利用するの?

「富山空港から飛行機ですネ。でも冬場は雪が心配だから都内まで新幹線で出て、そこから羽田空港経由で行くことが多いですね」

「移動中は何をしているの?

「ほとんど本を読んでいます」

具体的にどんな本?最近読んだ面白い本は何?

「ほとんどビジネス本です。最近読んだ本で面白かったのはシニア起業の本が面白かったなあ」

他には?

「和歌山の友だちが書いた『夫婦の二人三脚介護術』も結構良かった!」

などとしばらく談笑が続きました。Mさんとはいつも話が弾みます。

 

さて、あなたには上述のYさんの質問とMさんの質問の種類の違いが分かるでしょうか? 続きを表示…

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大変革を企図する時

2020/04/01 :観光イノベーションで地域を元気に

株式会社 井門観光研究所 取締役  井門 隆夫(いかど たかお)氏

─2020年の厳しさを乗り越えて─

1.市場変化の予感

新型コロナのせいで、厳しい春になった。観光地を巡っても、客足はいつもの半分程度。もともとシニアの出足のよくない時期だったのが不幸中の幸いだが、スキー場ではまだ日程が残っているのに切り上げて帰る修学旅行団体が相次ぎ、事務所ではキャンセル電話の嵐だったと、インターンシップで働く学生たちが報告してくれた。彼らは無給なので残れたが、一気に仕事がなくなり、おかげでスキーはかなり上達したようだ。

この期に及んでは、体調には留意しつつ、中小企業経営者であれば緊急融資制度を活用しながら凌ぎ、ふだんできないことに挑戦してみたり、事業そのものの承継や方向転換も考える機会だと前向きにとらえていくしか方法はない。いち早い収束を願うばかりだ。

日本人消費者も、いつまでも自宅に籠もりたいわけではない。

3月上旬、そんな気持ちを代弁するような話題が首都圏を駆け巡った。箱根で、休廃業旅館を再生し、一泊朝食ベースの旅館を展開する一の湯グループが、5~6月の平日(火・水・木曜)に限り、一泊二食3,900円の「まじでコロナウイルス勘弁してくださいプラン」を発売したところ、数日で売り切れたという話題だ。一方、地方に位置する他の旅館も同様のプランを販売したが、即日で満館になるようなことはなかったようだ。

この現象を見聞きして、今起こりつつある現実を受け止め、これまでとは180度違う、思い切った新たな施策に展開していかねば地方は生き残れないと心から思った。

それは、これからの消費者は「安くなければ動かない」、そして、箱根のような「有名観光地にしかいかない」という現実だ。逆に、こうした現実を危機感に変え、他にない新しい施策を打っていきさえすれば、むしろ風は地方に向かって吹いている。

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第37回 香港/バンコク

2020/04/01 :海外現地レポート

香港        第四銀行  営業本部

香港での日用品・食料品の買い占め問題

新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大の影響により、日本では日用品・食料品等の買い占めが問題となっていますが、日本に先立って、香港でも日用品・食料品等の買い占めが問題となりました。

最初に買い占めが発生したのは、マスクでした。香港は、2003年にSARSの大流行を経験していることもあり、感染症に対する危機意識が非常に高い地域です。昨年12月に中国本土で新型のウイルス性肺炎が流行し始めたというニュースが伝わると、早々に街中でマスクを着用する人が増え始めました。春節の前には、マスクの買い占めが始まり、どこに行っても買えないという状態になりました。入荷の情報がある店に、深夜2時から購入希望者の行列ができるといった事態まで発生しました。

その後、トイレットペーパー・ティッシュペーパー・消毒液といった日用品、米・インスタントラーメン・野菜といった食料品が買い占められ、多くのスーパーで陳列棚がほとんど空に近い状態が続きました。品不足が続いたことで、トイレットペーパーを狙った強盗事件まで発生しました。現在では、日用品も食料品もピーク時と比較し、状況はかなり改善していますが、依然として店頭の品揃えには偏りがあり、平常時とは異なる状況が続いています。

根拠のない噂が、買い占め発生の原因の1つといわれています。「COVID-19の感染防止のため中国本土との入境制限が行なわれ、日用品や食料品の物流が滞り、深刻な品不足を招く」などのSNSの投稿がその典型例です。こういった噂の背景には、香港が多くのものを輸入に頼っているという事情も影響しています。特に、香港の食料自給率は非常に低く、日本を含む海外からの輸入に依存していますが、距離の近い中国本土がその大部分を占めています。その状況下で、入境制限がされれば、物流が滞るという不安から、パニック的に様々な食料品が買い占められたと考えられます。米に関しては、実は中国ではなく、80%以上が東南アジアから輸入されていますが、今回の様な事態が起こりました。

政府高官が、米等の主要な食料品の備蓄量を列挙し、食料の安定供給に懸念がないとの発表を行なっても、買い占めの解消には時間がかかっています。香港は関税が安いため、世界中から様々な食料品が安価に入ってくるというメリットがある一方で、サプライチェーンにひとたび問題が生じた場合、大混乱が生じる可能性があるというデメリットも同時に抱えています。

この香港での買い占め問題のなか、新潟県民として非常に気になる出来事がありました。スーパーの米売り場の棚がほとんど空になるなかで、特に売れ残っていた商品が、新潟県産米『新之助』でした。スーパーの関係者の話では、価格の高さがなかなか売れない理由の1つとのことでした。同スーパーや多くの食料品小売店では、タイ産米の人気が高く、入荷されるとあっという間に売り切れる状態でした。タイ産米2キロが40〜50HKD(560〜700円)程、他の日本産米の価格がおおよそ120HKD(1,680円)程、『新之助』は2キロ165HKD(2,310円)とタイ産米の3倍近い価格設定となっています。『新之助』よりも高い価格の日本産米も販売されていますが、やはり売れ行きはいまひとつの状況の様です。社会の不安を原因とする過剰な需要増加のなかでも、購入に繋がらないという点は、看過できない大きな問題であると感じました。

(香港派遣 石塚 隆史)

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2020年度上期 世界経済は“コロナ不況” 不可避なのか

2020/04/01 :マーケットレポート

 第一生命経済研究所 取締役・首席エコノミスト     嶌峰 義清(しまみね・よしきよ)氏

※ 本稿は、2020年3月4日現在で執筆されたものです。

1.2019年度下期の市場振り返り

2019年度下期のマーケットは、昨年末までの前半と、今年に入ってからの後半とでは全く異なる展開となった。

昨年末にかけての“下期前半”のマーケットは、製造業部門を中心とした世界的な景気の減速にさらされながらも、米中貿易交渉の進展や英国のEUからの円満離脱に対する期待が支えとなり、堅調な展開が続いた。実際に12月には米中貿易交渉の第1弾合意や、英国総選挙における与党の勝利を受けて、景気の先行きに対しても楽観的な見方が市場を支配、年明けにかけて株高・円安傾向を強めていった。

これに対し年明け後の“下期後半”のマーケットを支配したのは新型コロナウイルスで、当初は中国の問題とされていたが、感染者が世界に蔓延していくにつれて、世界経済にダメージが及ぶとの警戒感が高まっている。世界的に株価は急落する場面が目立ち、G7財務相・中央銀行総裁会議では緊急会合が開かれて共同声明を発表、米国の中央銀行であるFRBはリーマン・ショック直後以来となる緊急利下げを実施するなど、緊張が高まっている。

2月末までに、大半の国債利回りは2019年度上期末となる9月末の水準を下回り、各国の代表的な株価指数は昨年末にかけて大幅に上昇したものの、その後は同水準か、下回る水準にまで下落した。

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えちごトキめき鉄道株式会社

2020/04/01 :探訪

地域に愛され、地域とともに、地域の未来を創ります      えちごトキめき鉄道株式会社

昨年9月に「えちごトキめき鉄道」の社長に就任された鳥塚亮氏。前職の千葉・いすみ鉄道では、その数々の実績から、カリスマ社長として広く知られる存在です。鳥塚社長から、就任に至った経緯や今後の抱負などについて、お話をうかがいました。

代 表 者 鳥塚 亮(とりづか あきら)

所 在 地 上越市東町

設  立 2010年

資 本 金 66億7,710万円

社 員 数 263名

事業内容 旅客鉄道事業、旅行業

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新潟県における起業・創業の現状と求められる支援策

2020/04/01 :自主調査(調査報告)

─地域をあげた起業・創業支援の取り組みが必要─

はじめに

現在は、「第4次ベンチャーブーム」といわれるほどに、起業・創業の分野が活気を帯びている。マスコミでも、連日のようにスタートアップ企業に関連した報道が行なわれるなど、注目度の高さがうかがえる。

そこで、本調査では、新潟県内の実態を考察しながら、起業・創業に至る直前または直後において自治体や関係機関に求められる支援策の在り方を整理した。

1起業・創業を取り巻く環境変化

(1)起業・創業の位置付け

近年、地域活性化や産業振興のためのひとつの方策として、起業・創業が改めて注目を集めている。昨年12月に改訂された政府の第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」においては、地域経済の活性化には地域産業の新陳代謝を促進する必要があり、そのためには創業支援が不可欠であるとの認識が示されている。

また、新潟県が進める「新潟県総合計画~住んでよし、訪れてよしの新潟県~」においても、起業・創業の促進が地域の活力につながる重要施策のひとつと位置付けられており、起業家に対する支援体制の整備や、起業家予備軍の拡大などの施策が展開されている。

(2)これまでの経緯

わが国では、これまでにも何度かの起業・創業ブームが起こってきた経緯があり、1970年代には第1次、82~86年には第2次、93年~2000年には第3次、そして、現在は第4次ブームと呼ばれている。

今回のブームは、AI・IoTなどのデジタル技術の革新、若年層を中心とした就業意識の変化、金融緩和に伴う低金利環境などが背景にあるが、過去のブーム期に起業・創業が定着しなかった要因等を踏まえて、今回は国や自治体などが、起業ニーズの発掘段階からの支援を積極的に進めている点に大きな特徴がある。

(3)ベンチャーとスタートアップ

海外では、創業後の企業を総じて「スタートアップ」と呼ぶのに対して、国内では「スタートアップ」と「ベンチャー」の用語が混在している様子が見受けられる。

これについて、起業・創業分野に詳しい新潟大学経済学部の伊い 藤とう龍りょうじ史准教授は、「スタートアップは、生まれる前から生まれた直後くらいのタイミングで、しかも急成長を見せている企業」であり、一方の「ベンチャーは、生まれてから軌道に乗りはじめた企業で、古株ではない企業の総称」に区分できるとしている。

ただ、両者に明確な定義はなく、そのために「スタートアップとベンチャーで、どちらにどのような支援を行なっていくかが曖昧になっており、適切な支援策を展開するうえで弊害が生じている」とも指摘している。 続きを表示…

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グラフで見る県内経済2020年4月(二月の新潟県経済)

2020/04/01 :グラフで見る県内経済

概況:横ばいで推移しているものの、新型コロナウイルスに伴う影響が拡大し、県内経済を下押しする可能性には注意が必要である

公共投資は増加している。設備投資や住宅投資は概ね横ばいで推移している。一方、個人消費は弱さがみられており、生産活動は弱含んでいる。

生産活動:弱含んでいる

12月の鉱工業生産指数(季節調整値)は、前月比0.1%上昇して99.0となった。出荷指数は同1.7%上昇して97.3となった。在庫指数は同1.3%上昇して107.0となった。

輸送機械は新車販売の低迷により、自動車部品を中心に生産の落ち込みが続いている。

金属製品は暖冬の影響で暖房等装置が減産となっており、低調に推移している。

汎用・生産用・業務用機械は米中貿易摩擦などを背景に、海外からの受注が減少しており弱い動きとなっている。

食料品は水産練製品がやや低下しているものの、包装米飯などが好調であることから底堅く推移している。

10-12月期の3カ月平均値でみた在庫循環図(注)では、「在庫積み上がり局面」にある。

(注)在庫循環図:出荷と在庫の伸び率を比較することによって景気循環を判断する図。在庫循環図では景気循環に応じて、①意図せざる在庫減局面→②在庫積み増し局面→③在庫積み上がり局面→④在庫調整局面、という動きとなり、理論上は反時計回りで変化する

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情熱にまさる能力なし

2020/04/01 :感頭言

十日町商工会議所 会頭     西方 勝一郎

昨年11月に十日町商工会議所会頭に就任して約半年が経ちました。地域経済発展のため、地域総合経済団体のリーダーとして会議所活動に鋭意取り組んでまいります。

我が国経済は、マスコミ等で報道されているとおり、米中貿易摩擦や消費税引き上げ、新型肺炎等の要因により、GDPが大きく落ち込むと予測され、先行きの景況が懸念されます。

一方、我が地域においても人口減少や高齢化等の日本社会の構造変化を背景に地域経済の疲弊が顕在化し、多くの業種で景況感が悪化しております。

こうした厳しい環境下にあるものの、「情熱にまさる能力なし」と言われるとおり、情熱はあらゆる創造の源泉です。これからも、この情熱を会議所活動の源泉として、地域経済の持続的発展に積極的に取り組んでまいります。

特に、商工会議所活動の大きな柱である要望活動においては、六日町から十日町を経て北陸自動車道に接続する道路建設の要望活動を開始以来、29年の歳月を経て一昨年11月に念願の上越魚沼地域振興快速道路「八箇峠道路」が開通しました。さらに、昨年は「十日町道路」の直轄権限代行による新規事業化が決定し、地域経済発展に向け明るい展望が開けつつあります。「高速道路体系の整備無くして地域経済の発展は無い」との強い信念の下、一日も早い全線早期供用開始に向け、行政や周辺商工会と連携を深め、地域一丸となった積極的な活動を推進いたします。

さらに、経営や組織のリーダーは、大所高所から広い視野で物事を見る「鳥の目」。現場の目で地べたを這うように細部にわたって分析し、結論を導き出す「虫の目」。そして時代の流れを見極めながら未来を展望し、次の一手を決断する「魚の目」が必要不可欠です。この「3つの目」を会員企業や役職員と共有し、「令和」の時代にふさわしい会議所活動や地域経済の振興に全力で取り組みますので、より一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

(にしかた かついちろう)

※ホクギン経済研究所「ホクギンマンスリー」での「窓」と共同掲載させていただきました。

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