9月2020

今すぐできる選りすぐりのアイデア 第54回

2020/09/01 :酒井とし夫の街でみつけた『商売繁盛心理学』

ビジネス心理学講師/米国NLP心理学協会認定ビジネスマスター/米国NLP心理学協会認定コーチ/ランチェスター経営認定講師 酒井とし夫 氏

こんにちは、ビジネス心理学講師の酒井とし夫です。

私はどんな商品やサービスを扱っていても、どんな業界で働いていても、ビジネスにはひとつの共通項があると考えています。

それは…、お客様は『人』である、ということ。

そして、人は『心』で好き嫌いを感じ、『心』で興味を抱き、『心』で買うか買わないかの行動を決定します。

そのため、どんな業界や職種の方々であっても、ビジネスに関わる方は人の『心』に影響を与える心理学の知識やスキルを理解しておくと、交渉、打ち合わせ、営業、広告、販促、プレゼンテーション、接客、コミュニケーションで優位に立つことができます。

私が日常生活のなかでみつけた商売に役立つ心理学的なヒントやアイデア、ノウハウを毎月紹介します。是非、あなたのご商売や会社経営に応用するにはどうしたら良いのかを考えながらお読み下さい。

ソーシャルディスタンス時代のボイストレーニング

先日、ある企業で会議を行ないました。参加者は7名。隣の人との席の間隔は1.5mありました。しかも前に座っている人とも1.5m離れています。これからの時代は会議室内でもソーシャルディスタンスです。さらに全員マスク着用。

そのときに分かったことが2つあります。それは次のこと。

(1)声を共鳴させるべし

(2)滑舌を良くすべし

ソーシャルディスタンス時代のビジネス会議や接客販売の場では、今まで通りに話していると相手と距離があるうえにマスクやフェイスシールドを着用しているので、声が小さくなり、しかも不明瞭になるので相手に声が届かないのです。

しかし、大きな声を出そうとすると飛沫が飛びます。また喉を傷めやすくなりますので自分自身の感染予防の観点からもよくありません。ではどうすれば声を張り上げることなく、遠くにいる相手にちゃんと言葉を明瞭に届けることができるでしょうか?

声を遠くに届けるためのヒントはホイッスル(笛)にあります。サッカーの審判が使うホイッスルはとても小さいものですが遠くまで音が届きます。それは音が共鳴しているからです。このホイッスルの原理は人の発声にも応用できます。

人が話をするときには肺から出てきた空気に声を乗せるわけですが、そのままだとストレートに口から声が前にでてしまいホイッスルのように共鳴しません。

肺から空気が送り出されてのどの声帯を振動させて音になりますが、イメージとしてはその音をすぐに口から前にだすのではなく、鼻の後ろや、口の空間や頭蓋骨に響かせるようにすると声がホイッスルのように共鳴してあなたの声が遠くまで届くようになります。

ではあなたの声を共鳴させるための簡単な練習法を紹介しましょう。これをマスターするとあなたは広い会議室で相手と離れていて、マスクをしていても声を張り上げることなく相手に声を届けることができるようになります。

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ブルシット・ジョブ

2020/09/01 :観光イノベーションで地域を元気に

株式会社 井門観光研究所 取締役  井門 隆夫(いかど たかお)氏

─新型肺炎がもたらす働き方改革─

1.ブルシット・ジョブ

「明日の天気は何?」「近くにコンビニある?」「カラオケは何時まで営業?」。こんなこと、わざわざ電話をして聞かなくても、手元のスマホで検索すればすぐわかるのに、なぜ手間と時間をかけてまで聞いてくるのか。毎日、毎日、かかってくる。こうした電話がなくなるだけで、業務はかなりはかどるのに・・・というのは、地方旅館のフロントでインターンシップとして働く学生の声だ。「あの人がバスの中からマスクを付けていない」「あの人はポリ手袋をつけないでトングを触っていた」。新型肺炎の影響で、そうした声までフロントに届く。何をしろというのだろう。そうした声を聞きながら、労働というものについて考えていく。

世の中には「Bullshit Jobs」(クソどうでもいい仕事)が多いという話を授業で時々する。資本主義を思考する人類学者デヴィッド・グレーバーの同名の書籍(邦訳も出版された)で語られている言葉だ。

すると学生は、それは、こうしたフロント対応のような、いつでもスマホやテクノロジーでも代替できる業務がそれにあたるのだろうと思う。ひいては、接客すべてがクソどうでもよく、全てAIにとってかわられるのだろうとも考える。

しかし、帰るころになると、そうではないと思いを改めるようになっていく。なぜなら、自分がその瞬間、そこにいたことにより、小さな経済をまわすことができたことに気づくからだ。天気を聞いたからこそお客様の行動につながり、コンビニを知れたからこそ消費につながった。他人の悪口を聞いてあげたことで、その人のいら立ちは収まり、少し旅が楽しくなったはずだ。実業で働く限り、必ず誰かの役に立ち、小さな経済につながっていることに気づく。

一方で、世の中では「その人がそこで何をやったところで、誰にも何にも貢献していない」仕事が多い。私も講演をする機会が時々あるのだが、「いい講演だった」といわれたとしても、紙の資料はごみ箱行きになり、誰の何の行動にもつながらない講演が果たして仕事なのかと自省すれば、それこそがブルシット・ジョブだ。大学の授業もそうだ。空調のきいた教室で眠る学生が多くても給与をもらえる授業が仕事なのか。オンライン授業になって、学生が最もよいと答えた授業形式が「オンデマンド(いつでも視聴できる)型」。それは、Youtubeのように、スマホを使い隙間時間に倍速で視聴できるからに他ならない。それがベストと言われる大学の仕事なんて、まさにブルシット・ジョブではないか。

そして、世の中のホワイトカラーの仕事を見渡しても、クソどうでもいい虚業が多いことに気づく。広報コンサルタント、テレマーケター、金融アナリスト、ロビイスト、そしてハンコを押すのが仕事の中間管理職・・・。グレーバーは、こうした虚業を「太鼓持ち」「用心棒」「落穂拾い」「社内官僚」「仕事製造人」の5つのカテゴリーに分けて説明している。その人が仕事をしたところで、何も世の中は変わらない。そもそも、その人ではなくても誰でもできるブルシット・ジョブ。

現代資本主義は、1%の金融資本家が経済を維持するためにブルシット・ジョブが作りだされ、あたかも仕事をしているかのような人々が多額のお金を手にして経済を回し、資本家の懐に入るようになっている。この点は、トマ・ピケティが「21世紀の資本」で著し、映画にもなった。その一方で、医療・福祉、小売、観光といった人に尽くす実業の給与は低い。

新型肺炎も終息の見通しがなかなか立たないが、まさにこうしたブルシット・ジョブが社会不安を醸成しているのではないかと、つくづく思うようになった。

ウイルスは発熱等発症時に人にうつりやすいそうだが、調査によると発熱などの体調不良でも会社に出勤する人が80%以上もいるとのこと。その一方で、帰省や観光といった移動が自粛を要請されているが、そもそも、発熱したまま出勤する人たちを都会で撲滅することが根本的な解決手法ではないのか。本当に満員電車で通勤すべき仕事なのか。そして、仕事のグチのために飲食店でマスクを外して密になってうつしあっていないか。そもそも、発熱してまで出社してやるべき仕事なのか。

世の中からブルシット・ジョブを見つめ直し、自分の仕事がブルシットだと思うなら出勤をやめる。それこそがこの難局を乗り越えるための最初に行なうべき解決法だと思う。 続きを表示…

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株式会社 スナップ新潟

2020/09/01 :探訪

起業を通じて、新潟を元気にする     株式会社 スナップ新潟

官民連携のスタートアップ拠点施設として昨年10月に開業した「SN@P(スナップ)」。施設の運営母体であるスナップ新潟の代表で、けんと放送(FM KENTO)の社長も務める逸見社長から、事業の現状や起業家の実態などについて、お話をうかがいました。

代表者 代表取締役会長 木山 光(きやま・こう)
代表取締役社長 逸見 覚(へんみ・さとる)

所 在 地 新潟市中央区

設  立 2019年9月

資 本 金 1,000万円

社 員 数 2名

事業内容  起業・創業支援施設「SN@P」の管理・運営、各種イベント企画・開催、コンサルティング

(取材日:2020年7月7日)

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女性活躍推進に向けた県内企業の取組状況

2020/09/01 :自主調査(調査報告)

─女性がより能力を発揮できる職場にするために─

はじめに

少子高齢化を背景に人口の減少が進んでいる。日本経済が今後も成長を続けていくためには、女性の就労を促進するとともに、女性が個性と能力を発揮して活躍することが不可欠である。また、女性活躍推進法が施行されるなど、女性にとって働きやすい環境を整えることがより一層企業に求められている。

本稿では、女性活躍推進の現状について整理するとともに、積極的に女性活躍推進に取り組んでいる県内企業の事例を踏まえたうえで、取り組みのポイントを整理する。

1女性活躍推進法の概要

(1)女性が働きやすい環境づくりを求める

女性活躍推進法とは、女性が働きやすい環境づくりを企業に求める法律で、正式名称は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」である。喫緊の課題である女性活躍推進に向けて短期間で集中的な取り組みを進める必要があることから、10年間の期限がある時限立法として2016年4月に施行された。

内容は国・地方公共団体、常時雇用する労働者が301人以上の事業主について、①自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析、②その課題を解決するのにふさわしい数値目標と具体的な取り組みを盛り込んだ行動計画の策定・届出・周知・公表、③自社の女性の活躍に関する情報の公表を求めるものである。

(2)改正女性活躍推進法が2020年4月から順次施行

2019年5月に女性活躍推進法の一部を改正する法律が成立し、20年4月から順次施行されている。具体的には、女性活躍に関する情報の公表項目が拡大されるなど、より一層強化が図られた。なお、22年4月には前述①~③について、常時雇用する労働者が301人以上の事業主から101人以上の事業主まで拡大され、より多くの事業主が対象となる予定である。

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グラフで見る県内経済2020年9月(七月の新潟県経済)

2020/09/01 :グラフで見る県内経済

概況:悪化が続いている

設備投資は減少している。個人消費は減少しているものの下げ止まりの兆しがみられる。生産活動は低下しているものの、下げ止まりの兆しがみられる。

生産活動:低下しているものの、下げ止まりの兆しがみられる

5月の鉱工業生産指数(季節調整値)は、前月比7.8%低下して87.2となった。出荷指数は同8.5%低下して83.4となった。在庫指数は同1.0%低下して107.8となった。

輸送機械は完成車メーカーの生産調整が緩和しつつあるものの、自動車部品を中心に生産水準の低下が続いている。

汎用・生産用・業務用機械は中国からの受注が持ち直している一方、企業の設備投資需要の弱さから、低調に推移している。

化学や電子部品・デバイスはパソコンや5G関連が堅調である一方、自動車向けが落ち込んでおり、弱めの動きがみられる。

巣ごもり消費を背景とした大幅な増産は落ち着いたものの、依然高水準の需要が続いており、食料品の生産は前年を上回っている。

3-5月期の3カ月平均値でみた在庫循環図(注)では、「在庫調整局面」にある。

(注)在庫循環図:出荷と在庫の伸び率を比較することによって景気循環を判断する図。在庫循環図では景気循環に応じて、①意図せざる在庫減局面→②在庫積み増し局面→③在庫積み上がり局面→④在庫調整局面、という動きとなり、理論上は反時計回りで変化する

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何度も訪れたくなる観光地域を目指して

2020/09/01 :感頭言

公益社団法人新潟県観光協会 会長 髙橋 正

新潟県観光協会は、これまでも新潟県の観光振興のために取組を行ってきていましたが、平成30年12月21日に観光地域づくり法人に登録されました。

新潟県の観光をまとめ、活用する推進役として、自然と食の宝庫新潟の観光に関わる人たちの満足度の最大化を図ることを基本理念とし、来県された方にご満足いただける「対応力のある受け地の地盤づくり」を推進するため、改めて決意を新たにしているところであります。

観光を取り巻く状況は大きな変革の時期にあります。旅行者ニーズの多様化やデジタル化、そして今年に入り大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルスの拡大。新潟県の観光もこの情勢の変化や苦難を乗り越え、羽ばたいて行かねばなりません。

当協会といたしましては、以下3つの取組を重点的に進めていきます。

1 食のストーリーを通じたブランディング

食の宝庫新潟を形づくった風土や文化、歴史、人の暮らしを合わせてストーリーとして伝え、触れていただく、美食旅(ガストロノミー)を提案していきます。

2 県内宿泊施設の品質向上

宿泊のおもてなしを見える化することで品質を高めていく品質保証制度の導入を進め、品質の向上に努めていきます。

3 観光客の受入体制整備

国内のお客様はもちろんのこと、拡大するインバウンドの受け入れに対する体制づくりも進めていきます。

これらの取組は、新型コロナウイルスの状況下においても継続的に推進するべき地盤づくりであると考えています。情勢の変化にも目を配りながら、対応力の高い観光地域づくりを行い、また、来ていただいたお客様にご満足いただける場所となるよう、力を尽くしていきたいと思います。

新潟県は交通網が整備され、首都圏や隣県から気軽に訪れることが出来ます。また、県土が広く、訪れる地域によって違った食や文化、歴史、自然などを体験することが出来るのも魅力のひとつです。これらを生かし、より多くの方々に新潟県の魅力に触れ、訪れてほしいと思っています。

そのためには業界の垣根を越え、一丸となって取り組み、地域の対応力を上げていくことが必要不可欠です。どうか、新潟県観光の発展に、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(たかはし ただし)

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